自然・動植物
神秘の蝶リュウキュウアサギマダラの越冬

奄美大島の森のなかで出会える、この時期の神秘的な光景。
気温が15度を下ると、身を寄せ合うように枝にかたまってとどまる、リュウキュウアサギマダラの集団越冬です。
(文・写真 日刊しーま編集部 麓卑弥呼)
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【リュウキュウアサギマダラ】
日本では、奄美大島以南の南西諸島で生息。長距離移動することで有名なアサギマダラよりも一回り小さい。気温が下がると集団で枝などにぶら下がる光景は「集団越冬」と呼ばれ、奄美大島の冬の風物詩にもなっている。
気温がぐっと下がってくるこの時期になると、「いつ見に行こうかな?」とそわそわ。
いつも訪れる場所に向かってみると・・・・
すぐに発見!

わかりますか?木にぎっしりと群れるチョウたち。
今年はタイミングがよかったのか、数が多いような(^^;;

重なり合い、連なりあうことで、寒さをやわらげているのでしょうか・・・・

軽やかに、自然にぶら下がる姿は、まるで木の一部になったかのよう。
そして、気温が上がってくると。
少しずつ、ゆっくりと、羽を広げて飛び立ちます。


森のなかに聞こえるのは自然の音だけ。
しん、とした空気の中で、呼吸をするかのように静かに羽を閉じたり広げたり、飛び立つ準備をするリュウキュウアサギマダラ。
ただそれを見つめる時間は、この時期だけ出会える特別なひとときです。
※撮影は1月中旬に行いました。