経済・社会
【後編】フェリー波の上で行く屋久島旅レポ
フェリー波の上で行く奄美大島→屋久島旅。後編は奄美大島の名瀬港を夜、フェリーで出発するところからスタートです。
前編はこちら
フェリー波の上・屋久島航路についてはこちら
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快適な船旅ーフェリー波の上

充実した奄美大島旅を終え、フェリー波の上に乗りこみます。

新しい船なのでどこもかしこもきれいなのがうれしい限りです!

間仕切りのあるタイプの2等船室。

コインロッカーもあるので安心。

ご飯は、レストランか自動販売機で暖かいのがでてくるし、


売店にお弁当やおにぎりもありました(急がないとすぐなくなります)

ちなみにシャワーもありますよ~
島人の移動は飛行機と同じぐらい船を使うことが多いので、慣れた感じですが、いろいろな船があるなかでやはりきれいな船にあたるとうれしいんです(^_-)
明日朝早いので早めに就寝しました。
朝4時着!静けさと暗がりのなか屋久島上陸
鹿児島に到着する約4時間ほど前。いよいよ屋久島に到着です。
まっくらのなか、みな無言で身支度をして船を下りました。
当たり前ですが真っ暗。静か。

明るいときはどんな感じなんだろう…
ぼんやりとそんなことを思いながら夜空を見上げると星がたくさん。
街頭のない道をスーツケースを引っ張りながら、ホテルに向かいました。
船から近い「シーサイドホテル屋久島」だったので、徒歩で十分行ける距離。
しかし、奄美大島だと夜道を歩くときはハブに気をつけなきゃ、と思うのですがその心配がない心強さをちょっと感じました。
千尋の滝~ヤクスギランド~起源杉
ホテルのご厚意で、明るくなるまで少し横にならせてもらい、朝になったら朝ごはん!おいしくてびっくり。
ほかのお客さんもたくさんいらっしゃって、屋久島人気を実感しました。
そしていよいよ、バスに乗り込んで観光スタートです!
まずは千尋の滝へ。

「尋」は昔の尺の基準で、一人の人が手を広げた大きさ。千人が手を広げたぐらいの大きさ、という由来なのだそう。とにかく壮大!!!それほど近くまで寄ることはできませんが、十分圧倒される大きさです。
続いて向かったのが「ヤクスギランド」。
安房から約16km、標高1000~1300mに広がる自然休養林です。面積は270.33haの広大な森に4つのコースを設定し、興味や体力に合わせてお好みのコースを楽しむことができます。
その名の通り屋久杉を鑑賞する島内随一の森で、仏陀杉・母子杉・小田杉といった巨木や双子杉・くぐり杉・ひげ長老などのユニークな名をもつヤクスギを数多くご覧になれます。(抜粋:屋久の旅より転載

屋久杉の森のすばらしさは圧倒的でした。
散策路として十分歩きやすい道が作られているのですが、そこかしこに巨木が生え、重なり、倒れ、また芽を出し…
屋久杉を中心とする生きた森のなかを、しっとりとしていて素晴らしく心地よい空気のなかをお邪魔している気分でした。
ふさふさとしたコケが一面に生えているのも印象的で、森全体の動植物が関係しあって息づいていることを肌で感じました。

つづいて向かった紀元杉も本当に見事でした。


達人とめぐる集落歩き
翌日のプログラムにあったのが、集落歩き。

屋久島にエリアごとに地元ガイドさんと集落を回れるプログラムがあります。
参加したのは宮之浦集落のプログラム。益救(やく)神社をはじめとする狭いエリアをまわりながら、屋久島の人々の暮らしの移り変わり、何を大切にしてきのか、ということを伺いました。


屋久杉伐採の歴史や、お土産用で利用できる「屋久杉」がもうほとんどなくなっていることなど…
屋久島の過去と現在、これからのこともたくさん聞くことができました。

なにを聞いてもきちんと丁寧に、裏付けのある知識でお話をしてくださって、そのユーモアのある博識ぶりにとにかく感心。
日々多くの観光客に接しているのであろう熟練さも感じました。
プログラムは、受付先と料金設定も明確で、奄美大島でもこのような街歩きプログラムがあったらいいと思いました。
気になる食&お土産
屋久島の食べ物で印象的だったのは、トビウオ。ランチでいただいた、トビウオのひつまぶしは絶品でした。首おれサバも鮮度抜群で絶品!


お土産は屋久杉グッズがあらゆるものがあったほか、芋焼酎もすっきりと飲みやすくて、おいしかったです。






時間が短かったのでいろいろとめぐることはかないませんでしたが、食やお土産、といった部分も観光の大きな要素。
もう少し探索したかったですね~
まとめ
いよいよの帰島ルートは、現状下りの船便がないので鹿児島経由の飛行機で。
小さめの屋久島空港は観光客の出入島で混雑鹿児島空港までは約30分ほど。
鹿児島〜奄美大島は約1時間ほど。それぞれ便数は多いので、問題なく一日で帰れると思います

短い滞在でしたが、屋久島の自然のスケールの大きさは即座に有無をいわず理解できるほど。
続いて奄美のことを考えるのに、とてもよい環境でした。
屋久島ー奄美の、海をつなぐ自然旅。とても魅力的だと思います。ご興味あるかたはぜひ行ってみてくださいね。