郷土・文化
~埋蔵文化財を探す~加計呂麻島
(あまみ ヒギャジマン プロジェクト2 より編集・転載)平成26年9月17日
「第2回 島案内人育成講座」 が開催されました。
平成26 年度特定離島ふるさとおこし推進事業 「島案内人育成講座」
今回の開催地は加計呂麻島・須子茂集落。
須子茂集落は昔ながらの集落空間が残された集落のひとつ。
ノロ祭祀が行われていたアシャゲやトネヤ,集落の守り神イビガナシが訪れる人を迎えてくれます。
集落内の道は,現在ではめずらしい未舗装道。
砂を踏みしめる音を聞きながら,集落散策をのんびり楽しむことができます。
人一人通るのがやっとの道が突然現れたら,それは “カミミチ” かもしれませんよ。
関連記事はこちら → 「須子茂集落散策 /島案内人講座」
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今回,埋蔵文化財調査員は島案内人講座に同行し,集落内の遺物分布調査を行いました。
まずは,島案内人講座の座学で「須子茂集落の考古学的な歴史」について学びました。
須子茂集落では集落内の道路工事に伴い,発掘調査が行われており(平成16~18年),
弥生時代~近代までの遺物がみつかっています。
座学が終わると,受講生のみなさんは遺物の表面採集にチャレンジです。
場所は集落内・グジヌシ邸宅跡地。
※グジヌシ・・・ノロ神事を行う神役組織の中で唯一の男性神役
みなさん,遺物を見つけようと,ずっと地面とにらめっこしていました。
遺物を見つけたら,学芸員の鼎さん(鼎隊長)に,産地や時代を教えてもらいます。
塀沿いには壺や甕が逆さまに陳列。
この壺や甕も,かつては水を溜めたり,食糧を貯蔵したり大活躍していた遺物です。
遺物を探しながら,集落内を散策すると,立派な門柱(もんちゅう)のあるお宅を発見。
両門柱の上に貝が置いてありますね。
シマでは「魔除け」としてクモガイなどを門柱や玄関付近に置く家があります。
この家の門柱上にはサラサバテイラ(高瀬貝),スイジガイ,クモガイが置かれていました。
この家の塀にはゴホウラが!
ゴホウラはスイショウガイ科の巻貝。
日本では奄美大島以南に生息しています。
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