がんばれ大高! 特集
【レポ】お帰りなさい大高野球部!
甲子園での素晴らしい熱闘をみせてくれた大島高校野球部。3月28日、鹿児島港からの定期船で約2週間ぶりの帰島を果たしました。
奄美関係者の心を一つにし、さわやかな感動を与えてくれた大高野球部ナインを出迎えようと、港に向かいました。 (日刊しーま編集部)
◆安陵球児会による帰島報告はこちら
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大島高校の試合は開会から第5日目となったため、約2週間と、滞在が長期化。
島とはまったく異なる環境に慣れることからはじまり、準備を重ね、挑んだ本番。
大舞台にも萎縮することなく、伸び伸びとした「大高野球」をみせてくれました。
出迎えには、早朝にも関わらず保護者や教職員、関係者らが港に集まりました。
午前5時前。入港です。
今か今かと待ち受ける人たち。
「感動をありがとう」-。横断幕の準備もばっちり。
ついに到着!大高野球部メンバーが並びます。
集まった人たちへお礼の気持ちを伝えた重原龍成主将。
報道陣たちとの一問一答。
Q 2週間ぶりの島はどうですか
-あたたかい人たちに出迎えてもらい、この奄美の人たちの支えがあって自分たちの甲子園がある。みなさんのためにも、夏に甲子園にいけるよう、改めて練習をがんばりたい。
Q 甲子園での試合を振り返って
-結果は大差だったが、自分たちの持ち味を出せたと思う。できなかった部分はしっかり修正していく。明日から練習に励みたい。
Q 今一番したいことは
-移動や試合で疲れた体をしっかり休めて、練習の日に備えたい。
Q 甲子園の土を持ってきた?
-はい、たくさんもってきました(笑)。家に飾って、そこに詰まったいろんな思いを思い出して、これからの練習に励みます。
また、エースの福永翔くんは甲子園でのピッチングについて聞かれ、
「自分のピッチングはあまり出し切れなかった。悔いがある」とコメント。
スタンドを埋め尽くした大応援団の声援に対し、
「島のために一勝をしたかった。しかし一勝できなくても、『おつかれ』『がんばったね』と言ってくれる人がいることに感謝して、今後の練習に取り組んでいきたい」。
「課題が与えられたので、奄美で練習して、夏に鹿児島大会で優勝し、実力で甲子園に行きたい」と力強く語りました。
渡邉恵尋監督のコメント
「あたたかい声援をたくさんいただき、選手たちも力を出すことができた。今後に向けて修正しなきゃいけない部分もわかった。この夏、勝って、もう一度あの場所に行きたい」。
甲子園の経験を踏まえて今後の練習は、
「打ったヒットに見合った点数が入るよう、攻撃力を高めてく。夏に向けて、すでにカウントダウンは始まっている。それに向けてがんばりたい」 と話しました。
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1日の休息を経て、翌日からは大島高校グラウンドでの練習を再開する大高野球部。
選手、監督のコメントにも「さらに練習をがんばり、夏は実力で甲子園へ」という言葉が繰り返し聞かれたことが印象的でした。
甲子園で一回りも二回りも成長したであろう彼らの今後の活躍が楽しみです。
(日刊しーま編集部)