グルメ 特集
黒糖焼酎×島野菜イタリアンの会に潜入♪
5月9日・10日は黒糖焼酎の日でしたが、みなさん黒糖焼酎飲みましたか~?
さて、5月9日に奄美市名瀬で黒糖焼酎をこよなく愛す人たちのためのおいしい会が開かれるということで、しーま代表として参加させていただきました(*^_^*)
原料である米麹・黒糖すべて「100%奄美大島産」の貴重な黒糖焼酎を味わい、島野菜をたっぷり使った絶品イタリアンとの饗宴を堪能・・・
奄美が誇る黒糖焼酎のすばらしさに改めて酔いしれた夜をレポートします(^^♪
(日刊しーま編集部)
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場所は奄美市名瀬浦上町のイタリアンレストランfiore。
fioreさんと、龍郷町の酒造会社・山田酒造さんの共催で初めて企画され、開かれました。
山田酒造の代表銘柄である「長雲」から、「長雲の会」と命名されました。
山田酒造の黒糖焼酎飲み放題&新鮮島野菜の創作イタリアン&音楽ライブの内容。
ブログなどで参加を呼びかけた結果、黒糖焼酎大好きな約20人が参加しました。
店内は満席。そこかしこに山田酒造の黒糖焼酎が並んでいます。
■奄美群島一小さな蔵
山田酒造は龍郷町大勝にある蔵。
家族4人で製造しており、年間の製造量は一升瓶で約4万本。奄美群島の黒糖焼酎の製造場のなかでもっとも少ないといいます。
銘柄は「あまみ長雲」30度/「長期熟成貯蔵 長雲」/「長雲一番橋」/「長雲山田川」 の4つ。
豊かな長雲山系の伏流水を使用していることから、「長雲」の名を拝しています。
3代目の山田隆博代表取締役は「小さな蔵だからこそ、心を込めて丁寧に作り上げている。黒糖の風味を感じてもらえる製品づくりにこだわっています」とあいさつ。
また、黒糖焼酎の製造には米麹と黒糖が原料として使われますが、経費や流通量の関係などから、外国産や沖縄産に頼っている現状があります。
「奄美産」の原料生産を目指し、近年各蔵で「Made in奄美」の黒糖焼酎づくりが進められていますが、山田酒造では自社栽培したサトウキビを黒糖に、また米は奄美大島に唯一まとまった田袋が残る龍郷町秋名集落で生産されたものを米麹に使用し、「100%奄美大島産」の黒糖焼酎「長雲山田川(やまだごう」を製造。黒糖だけでなく米の風味も感じる逸品です。
一口で「黒糖焼酎」といえど、銘柄によってそれぞれ風味は異なります。
私はといえば、長雲は飲んだことがありますが、100%奄美大島産という「山田川」は初対面。
蔵元から直接お話を聞くと、普段何気なく飲んでいる焼酎の透明度がぐんと上がる気がします。
山田酒造のあいさつ後、乾杯のために各テーブルに用意されたのは、炭酸と長雲一番橋。
山田酒造おすすめの飲み方が、この炭酸割り。より黒糖の風味が強い一番橋がベストマッチなのだそうです。
炭酸を注いだら、あまり混ぜずにそのままで。
それぞれのグラスを手に、参加者みんなで乾杯~!
炭酸のさわやかな刺激と黒糖焼酎のほのかな甘みで軽い口当たり。乾杯にぴったりです。
■新鮮島野菜の贅沢メニュー
料理は前菜・サラダ・ピザ・パスタ・デザートコース形式。
材料は、奄美市笠利町の有機無農薬農家「くすだファーム」とエコファーマーの「並木ファーム」による新鮮野菜が中心。
これを使って、fioreシェフが黒糖焼酎に合う創作イタリアンを提供します。
まず前菜は3品。
「地魚のカルパッチョ ハンダマソース」…ハンダマの独特のクセを絶妙の味付けでカルパッチョにぴったりのソースに仕上げた一品。
同じく相性抜群の「鴨の冷製 島らっきょ打田原の塩ソース」、「スイスチャード 海老の生春巻き」。
続いて、ほくほくカボチャのマリネ、ジャガイモと人参のスモーク、トマトコンソメ。
どれも野菜の甘さや風味を生かしつつ、シェフの技が光る絶品ぞろい。
一番橋の炭酸割りをはさみながら、箸がすみます(´Д`)
■心地よい酔いと心地よい音楽との関係性
ズッキーニの花のベニエがのった、甘いトマトと人参がたっぷりのサラダに舌鼓を打つ中、ここで島唄タイム。
笠利町の若手唄者で、今回野菜を提供している楠田ファームの娘さんの楠田莉子さんが登場。
民謡大会で優勝したり、さまざまなイベントにも多く参加して島唄を披露している莉子さん。
この日も朝花節、くるだんど節、そして今回の会にちなんで長雲節を歌い上げました。
伸びやかな美しい声に哀愁を含んだ抑揚と裏声。
おいしい食事をいただきながら、こんなすばらしい唄を聞けるなんて、なんて幸せなんだろう。
ちなみにこの翌日に開かれた第35回奄美民謡大賞(南海日日新聞社、奄美市教育委員会共催)に出場した莉子さんは、なんと青年の部で最優秀賞となりました!本当にすばらしいです(´Д`)
島唄の調べに酔ったあとは、熱々のピザが登場。
なんと、アンチョビにズッキーニとアオサ、海ブドウがたっぷり乗っています。
シャキシャキのズッキーニとぷちぷち海ブドウの食感がたまりません。こんなピザ食べたことない。
そうこうしているうちに舞台は第2部へ。
「初恋パワーズ」という笠利町の3人バンド。アコースティックギターとタイコ?で、懐かしく、しっとりめのカバー曲などを歌い上げます。
ほどよいしっとり感とのりのよさ、楽しいMCは、会の後半にまさにふさわしい。
緊張は完全に解かれ、おいしい食事&酒にご機嫌な参加者たちの手拍子も明るく、盛り上がります。
■最後まで気を緩めず・・・デザートにもプラス焼酎
麺が見えにくいほどどっさりと乗せられたトビンニャとアサリのパスタ。
ほどよい塩加減に調味された身を一つ一つ殻から出して楽しく味わい、料理は終了。満腹です。
と思ったら、最後はデザート。「一番橋を使ったクリームブリュレ」です。
料理だけでなく美しくおいしいデザートも大人気のfioreさん。さすがの出来栄えです。
さらにはこのデザートに合う焼酎、として山田酒造さんが特別に用意した黒糖焼酎を一人ひとりショットグラスへ。最初から最後まで堪能させてくれます(*^_^*)
締めくくりに、山田さんが
「黒糖焼酎を愛してくれる人たちとこうして接する機会を得られて、とても楽しい時間を過ごすことができました。奄美をPRできるいい焼酎を作っていきます。これからも黒糖焼酎をよろしくお願いします」と話しました。
黒糖焼酎は、全国的にはまだまだ知られていないのかもしれませんが、一度飲んでもらえればそのおいしさはきっと多くの人に受け入れてもらえるはず。本当に島の誇りですね。
シマッチュとしても、もう少し勉強してこの芳醇な黒糖焼酎に詳しくなってもいいな、と楽しく思えた夜でした(*^_^*) ありがとうございました。