グルメ
パノラマ絶景ビューが堪能できるレストラン＆バー『2waters』
「禅」のマインドが感じられる、伝統ｘモダンの宿泊施設
「島の「自然」と対話する」をブランドコンセプトに、集落や島人との交流を提供するリゾート・ヴィラ伝泊 The Beachfront MIJORA（でんぱく ビーチフロントみじょら）。
奄美大島北部の笠利町三鳥屋（みじょら）のビーチフロントにあるこの宿泊施設は、建築と自然の交わりを感じられるように、打放しコンクリートと、部屋と海をはさむ一面の大きなガラス、そして高倉の屋根をモチーフにした木組みの天井で構成されています。
目の前に広がる海に没頭して、自分自身と向き合い、その意識が海に還っていくような、「禅」のマインドが感じられる、シンプルな空間が魅力的な宿泊施設。
すでにとびきりの場所としての地位を確立していますが、今回、この伝泊 The Beachfront MIJORAを完成させる最後のピースとなる、複合施設 2waters（トゥーウォーターズ）がオープンすることになりました！
MIJORAの伝統ｘモダンの素敵なヴィラについて前知識があるので、一体どんな素晴らしい空間なんだろう？！とワクワクしながら、プレス向けの見学・説明会に行ってきました。
2watersを設計し、運営を手掛ける奄美イノベーション株式会社の代表でもある建築家・山下保博さんは、笠利町屋仁出身の世界で活躍する建築家。
MIJORAを含む宿泊施設「伝泊」と、伝泊が運営する複合施設「まーぐん広場」は「第 6 回ジャパン・ツーリズム・アワード」にて最優秀賞となる【国土交通大臣賞】を受賞しています。
生まれ育った奄美大島が大好きで、自然はもちろんの事、唯一無二の島の集落文化で形成されている奄美の歴史や素晴らしさを世界に広めると共に、島の人たちにもその財産を改めて認識して欲しいと願う山下さん。
そんな山下さんがこだわって楽しみながら作り上げた2watersの魅力をご紹介していきます。
『伝泊 The Beachfront MIJORA』を完成させる最後のピース
2watersは、大きく2つのエリアに分かれているMIJORAの宿泊施設の間に位置し、MIJORA同様コンクリートと大きなガラス、高倉モチーフの天井で構成されています。
この施設は、レストラン＆バー、五角形のインフィニティプール、そして伝泊 The Beachfront MIJORAの宿泊レセプションと多様な機能を持つ複合施設。
これまでMIJORAに宿泊されるお客様は、伝泊ホテルで受付をし、食事は『まーぐん広場』1階のレストラン（現時点ではコロナの影響により「テイクアウト」スタイルにて提供）にて取る形となっていましたが、この2watersができたことにより、他に移動することなく、MIJORAでの時間を思う存分、楽しむことができるようになります。
MIJORAと2waters、この2つのピースが合わさって、ようやく伝泊 The Beachfront MIJORAの完成となります。
名称にもなっている2watersとは、目の前に広がる海と、赤木名湾の水平線とプールの水面が溶け合うインフィニティプールの2つの水から名づけられました。
誰にでも覚えやすく、とっても素敵な名前ですね。
高倉モチーフの天井は、焼杉（やきすぎ）という、杉板を焼いて表面を炭化させたものを使用しています。強度をあげる目的のほか、あえて人工的に手を入れることで、自然と人の間を近づけたいという想いがあるそうです。焼杉は木と火のみによって作られるので、人の手が入りながらも自然に寄り添っていくという、建築と自然の交わりを意識しています。
またMIJORAでも同様の手法がとられていますが、１点を周りよりも少し高くあげることで、波打ったようなユニークでいて解放感のある空間を生み出しているのも、山下さんのこだわりです。
赤木名湾の絶景パノラマをゆったり楽しむための空間
2watersの顔とも言える長いカウンター型のテーブルに座ると目の間に広がるのは赤木名湾の絶景パノラマ。4m x 2m の奄美に搬入可能な最大サイズのガラスを使用していますが、ガラスの間の柱の細さは4.8cmとかなり細い幅。この柱にも山下さんのこだわりが詰まっていて、建物を支える強度を上げながらも、視界を邪魔しないよう、建築技術によりこの幅を実現しているそう。
その他にもワインセラーやトイレの入り口の壁をあえて斜めにすることで、目線を曲げることでたどり着くまでのアプローチの距離を長く見せる手法をとっていたり、トイレや施設の壁に表示されている店内のグラフィックは信頼のおける福岡のデザイナーにお願いしたり、食器や設備で使用する備品などでノンプラスチック化を推奨し、自然素材のものを利用するなど、瑞所に山下さんのこだわりが散りばめられています。
入り口からカウンターテーブルを通ってそのまま奥に進むと、気鋭のシェフが腕によりをかけて料理を作るキッチンがあります。こちらもガラス張りとなっており、料理が出されるまでのプロセスも目で見て楽しむことができます。
キッチンの奥に広がるのは、チェアやテーブルが置かれたリラックスできるスペース。こちらからも美しい赤木名湾が一望できます。 赤木名湾内を見守るように立っている岩礁「立神」も見える『2waters』からの眺め。
夕暮れ時は海にオレンジの道が浮かぶ姿は感動的です。
このリラックススペースの奥にある入り口からテラスにアクセスできます。
このテラスでは、以下の４つを楽しむことができます。
＜憩う＞
チェアが置いてあるので、海を見ながら、近しい人との会話を楽しみ、のんびりゆったり過ごしてください。
＜ヨガ＞
広いウッドデッキはヨガをするのに最適なスペースです。海からの風を感じて朝日や夕日を浴びながらするヨガはより格別なものになりそうです。
＜屋外シアター＞
映画が大好きで年間多くの映画を見るという山下さん。
海の反対側にはスクリーンを配置し、ウッドデッキが野外シアターになるそう。
星空のもと。みんなで座りながら見る映画はとても楽しそうですね。
＜ファイヤープレイス＞
ウッドデッキの中で一部がコンクリートになっている場所。これは何のためかというと、ファイヤープレイスとなるそう。鉄製品で有名な金沢のデザイナーが手掛けるアート的な焚火を配置することになるそうです。
バーベキューをしたり、魚を焼いたり、みんなで鍋をつついたり、と火を囲んだ団らん時間が楽しめますね。
また、このウッドデッキの先には、どこまでも続く水平線とプールの水面が溶け合う五角形のインフィニティプールがあります。
赤木名湾をイメージした青いタイルを使用した全面オーバーフローのプールは、まるで目の間に広がる海で泳いでいるような開放的な間隔が楽しめそうです。
プロフェッショナルな味を堪能できるレストラン＆バー
山下さんのこだわりが詰まった施設のご紹介をしてきましたが、そこで提供されるドリンクや料理ももちろんこだわっています。山下さんも数々のバーで飲んだ経験はあれど、バーを運営した経験も無いし、料理が得意な伝泊スタッフにとってもバーは未知の世界。
そんな2watersのバーを完成させたのは、福岡で最も有名なオーセンティックバー、Bar Oscar（バー オスカー）のオーナーバーテンダーである長友修一さん。2watersのバーで提供する11種類のドリンクの監修を行いました。
車社会の奄美ではお酒を飲めない状況も多いことから、ノンアルコールカクテルに力を入れ、3種類のノンアルコールを提供しているそう。 ちなみにノンアルコールカクテルの事をモクテルと呼ぶんだそうです。
夕暮れ時に合わせて、長友さんがとびきりのノンアルコールカクテルを作ってくださいました。夕焼けのグラデーションをイメージした美しい色のドリンクは2watersで過ごす時間をひときわスペシャルなものにしてくれました。
2watersで提供される料理は、笠利町を中心とした奄美の新鮮で美味しい地元食材を使ったオリジナル創作料理。
奄美のシェフ達が絶大な信頼を寄せている笠利町の人気農家・楠田ファームさんのお野菜や、笠利漁港で水揚げされた新鮮な魚、奄美の島黒豚や、その日・季節の食材の良さを最大限に生かした料理で目も舌も楽しませてくれます。
自然派ワインビストロで活躍したシェフ・一ノ瀬さんを中心に作り出される料理は、バーで提供されるワインやカクテルとのペアリングが堪能できます。
今回は、奄美では有名なソデイカとレンズ豆のマリアージュが楽しめる一皿と、シャルキュトリーとビーフを味わえる一皿を試食させていただきました。
美しい器は、大和村で作陶している雅工房さんのもの。
どれもとっても美味しくて幸せなひと時を過ごさせていただきました。
今回、このわずかな見学・説明会の間だけでも2watersの素晴らしさを十分に知ることができまました。MIJIRAに宿泊した際には、きっともっと素晴らしい時間を過ごせること間違いなしですね。
オープンから5月31日までは、伝泊宿泊者限定利用となりますが、6月からは一般客の受け入れも開始されるとのこと。（新型コロナウィルスの状況により営業形態が変わる可能性があります）
最後に山下さんとスタッフの皆さんが、2watersのハンドサインを急きょ考えて下さいました。とってもかわいいサインと皆さんの笑顔が印象的でした。
豊かな奄美時間を提供するビーチフロントレストラン＆バー2waters、皆さんにもこの素晴らしい空間を是非一度体験していただきたいです。
2waters
お問い合わせ：伝泊
https://den-paku.com/
