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【深刻】大島紬の職人が高齢化…問題解決のために立ち上がった若手担い手を応援!
奄美の伝統産業「本場奄美大島紬」。多数の工程を経て生み出される絹織物は、世界でも高い評価を受ける、まさに「島の宝」です。
けれど、知っていますか?
大島紬の職人の高齢化問題が深刻であること。
本場奄美大島紬協同組合青年部によると、職人の平均年齢は68.6歳という数値が出ているといいます。
68.6歳!
会社員で言えばとうに退職している年齢。しかし職人の世界では、健康である限り職を続ける、というのは当然かもしれません。
でも問題なのは、こうした熟練職人に続く若い世代の職人が育っていないこと。
こうした問題に向かって、「できることをやろう」とプロジェクトを立ち上げたのが、本場奄美大島紬協同組合青年部です。

|ネクストジェネレーションによるネクストプロジェクト
大島紬は奄美を代表する大切な産業であると同時に、かつての繁栄と比較して生産量・販売量ともに低下し、さまざまな問題にさらされています。
同組合青年部の黒田康則会長(都成織物)によると、
青年部メンバーの工房で、がんばっていた若い織り工さんが経済的に織り工を続けていくことが難しい、とやめてしまったことに端を発したといいます。
「なぜこんなことになってしまったのか?と話し合いをして・・・まず自分たちができることをやろう、ということになりました」。
こうしてはじまったのが、青年部の若い担い手だけで大島紬をつくりあげるという「NEXTプロジェクト」です。
|職人の育成と賃金問題は表裏一体
「自分たち、若い世代だけでやってみよう」と持ち上がったこのプロジェクト。
大島紬の各工程で職人に支払われる報酬額は、熟練のスキルがないと数をこなせず、若手ではなかなか労力に見合った報酬を得ることが難しいといいます。
それが、職人が育たない理由とも。
長い年月をかけて培っていく確かな手熟こそが、本場奄美大島紬を支える力。けれども、それを養うまでの間、低い賃金で生活することができないため経済的な理由で人が離れていくという現状。
今回のプロジェクトでは、
「労力に見合った適正な報酬額」を、プロジェクトに携わった若い担い手に支払う計画をたてました。
そのことがきっかけで、若い職人が経験を積みながら生活もできる形が実現できれば、という願いが託されているといいます。
|みんなの応援がクラウドファウンディングという形になる
プロジェクトを遂行するための資金に、クラウドファウンディングを選択。
プロジェクト詳細はこちら。
https://greenfunding.jp/lab/projects/2005

そして、この目標金額140万円が先日見事達成されました!
※2018年1月15日まで支援は引き続き受け付けています。
使い道はこちら↓↓↓
■クラウド費用の扱い
本プロジェクトでは、「担い手が職人として食べていける環境を整える」ということも掲げています。この1つに職人が本場奄美大島紬を作るだけで食べていける賃金にするということ、過去にあった「作ってみたい!」と現れた担い手を賃金を理由に失わないためにも私達自身で他事例や企業間で色々と工程ごとに計算し、希望小売価格を考えました。そのなかで、私たち若い世代では立て替えられない原材料費と本プロジェクトの輪を広げるPR費等を、皆さまからご支援いただきたいと考えています。制作には1年かかりますが、計18反制作し、1反分を日傘に、他17反を着物用に制作いたします。
・原材料費(18反分)
・プロジェクトPR費
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今回のプロジェクトを知り、私は大島紬産業に直接的には関わってはいないけれど、やはり島に生きるものとして、さまざまな場面で大島紬を見て、さわり、そこに込められた島人たちの誇りに触れるたびに、それが大切なのだということはよく感じていました。
人が作り上げていくものだから、人の手をきちんどつないでいかなくてはいけないのだと感じました。
ぜひ一度のぞいてみてくださいね。