ジョブセンバ

2016年12月19日

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

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商品やお店は知っているけれど、作っている会社の社長ってどんな人？という、
しーま代表とあなたの好奇心を満たすためのこのコーナー。
楽しいむんばなし（無駄話）のなかにキラリ光る金言を拾います。
この話はジョブセンバかわら版10,11月号に掲載されているよ！

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社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

瓶詰めのミキや、ペットボトルのクビ木茶を見かけたことはないだろうか。
清涼飲料のメーカー特約店として、島内一円での卸し配送業を行う一方で、実は自社製品の開発・製造にも熱をもって取り組む栄食品工業。来年で創業60年を迎える。
時代の波を乗り越えて「島でのものづくり」にこだわってきた、社長の舵取り手腕を学ぶべく、奄美市名瀬小浜町の味のある事務所兼工場を訪ねた。　
　
社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

社長栄敏郎（さかえ・としろう）

1954年生まれ。栄食品工業(株)社長。先代の父親が名瀬に昭和32年創業し、平成17年に受け継ぎ社長に就任。【栄食品工業株式会社】鹿児島県奄美市名瀬小浜町6-6/☎0997-52-2451/ホームページ

インタビュアー深田小次郎（ふかだ・こじろう）

1976年生まれ。バリバリの笠利町須野んちゅ。2010年よりしーまブログを立ち上げ、現在同代表。

ー会社の沿革を教えてください。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

もともとは親父が作った会社。夏場にサイダーとか、ミルクコーヒーとかを作るのがメインの清涼飲料水業、『ジュース屋さん』だね。
ビンに入ったコーヒーや袋に入ったジュースとかね。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

ーミルクコーヒーって、親から聞いたことがあります！　ずいぶん売れていた？ 　

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

そうそう。でも年々内地から缶ジュースなんかが入ってきて、下火になって売れなくなってきた。
そこで生き残るために、卸し配送業務をスタートさせた。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

ー自社製品の製造業と清涼飲料のルート配送の両輪ですね。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

でもね～、ルート配送の比重が大きくなってきて、自社製品の開発がどうしてもおろそかになってた。でもやはりそこはがんばっていかなきゃいけないと思って。
　先代は『人のまねをしたくない、人のやらないことをしたい』という思いがあった。僕も一緒。今ある設備を活用しながら新しいものをつくっていければいいかなと。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

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近年は特に、「島のものを大切にしたい」という思いが強くなってきた」という栄社長。
現在、自社製品は地場産ジュース５種、ペットボトルのクビ木茶、ビンのミキなど。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

ークビ木茶のペットボトルを作っているのはこちらだけですよね。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

作ったのは10年くらい前かなあ。なぜかって？　
まあ、誰もやってなかったから、やってみようかって。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

ーな、なるほど…ビン詰めのミキも珍しいですよね。　

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

実は親戚にミキを作っているところがあって。
同じことやっても仕方ない、ということがあってビン詰めに。
常温保存で日持ちするから、いっときは沖縄の宮古島、石垣島に出荷していたこともあったんだよ。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

ー『人と同じことをしない』イズムの成功例ですね～すごいや～。ちなみに会社の方向性や商品アイデアなどはどんなときに考えていますか？

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

頭だけで考えるというよりは、いろんなところに行って刺激を受けて浮かぶことが多いかな。
でも、なんでもかんでもではなく、ちゃんと計算が立つものをやったほうがいいよ。
昔、黒酢がはやったときに、「酢を作ろう！」と壷を買って
地面に埋めて酢を作ったのだけど、その年に大型台風がきてね～！　
翌年もきちゃって、だめになったことがあったよ。

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]

ー肝に銘じます…。社長、たくさんのお話楽しかったです！　

社長とむんばなしvol.1[栄食品社長栄敏朗]